水耕栽培では、植物に与える培養液の管理が一番重要となります。その中でもpH管理は栽培の成功のカギと言えます。水と肥料を混ぜて培養液を作ったとき、pH値が5.0〜6.5の間になるように管理します。pHが6.5以上になると、マンガンや鉄等の微量要素欠乏が発生 しやすくなります。またpHが5.0以下になると、カルシウムなどの吸収が悪くなります。極端にpHが適性範囲から外れている時や厳密なpH管理を行う場合はpH調整液などを使うと良いでしょう。
「pHダウン」は培養液のpH値を下げたいときに、「pHアップ」は上げたい時に使用します。培養液を効果的なpH値に調整することにより(肥料メーカー・植物・栽培方法によって適正なpH値は異なります)、肥料成分が有効に吸収されます。 ※スポイトなどで一滴づつ垂らしながら入れすぎないように注意しながら調整してください。pHメーターで確認しながら作業をすると便利です。